のぼせに対する施術の報告です。
のぼせは触診では
首と足先を触って比較することで分かります。
脈診では
上(寸)、中(関)、下(尺)の脈の強さが
寸>関>尺となっていることが多いです。
また、1分間に90拍以上の脈を数脈といい
体に熱がある(熱がこもっている)ことを意味します。
今回、20代男性で
自覚症状でのぼせのある方の症例報告をします。
触診で首と足先を触れると
首が熱く足が冷えた状態でした。
施術前の状態は
額温度のみを測定し、温度は36.8℃
脈拍は84回/分でした。
この状態をBT(Before Treatment)としました。
車での来院で、少し待合室で待ち時間があり
動いての脈よりは安静時の脈と判断しました。
のぼせの状態の時、頭から施術すると
さらにのぼせてしまうので
下肢からの施術をしました。
下肢の施術の終了後をDT(During Treatment)としました。
全身施術後の状態をAT(After Treatment)としました。
結果です。
まず額温度
治療前後で36.8℃から36.0℃まで下がりました。
今回は足を温めるなどの施術はしていません。
次に脈拍です。
脈拍は84回から64回まで減りました。
脈の強さも最終的には
寸=関=尺となってます。
今回初めて額温度の経過をたどりましたが
今までものぼせの施術をしており
「施術中に部屋の温度を下げましたか?」
「足に血が流れていく感じがする」
「途中から涼しくなってきた」
など体の変化をご自身で感じることがありました。
のぼせの施術はバランスがとれると
頭熱足寒から頭寒足熱へ変化します。
頭寒足熱の状態は副交感神経優位の状態なので
施術中に寝ていくことが多いです。