体の赤いほくろみたいな点は

ルビースポット

または老人性血管腫と呼ばれます。

英語では

見た目がサクランボのようなので

cherry angioma

サクランボ血管腫と呼ばれます。

老人性という単語が使われると

年寄りの病気?と思われるかもしれません。

でも、20歳頃からできる方もいます。

一般的に中年期以降にでき、

加齢とともに増加します。

その為、老人性という単語が使われるようになったのではないでしょうか?

この老人性血管腫は

真皮の浅い所で、毛細血管が

拡張·増殖することで起きます。

はっきりした原因は分かっていませんが

紫外線、老化、遺伝子の要因、

女性ホルモン、飲酒などが考えられています。

私が考える毛細血管の拡張·増殖の原因を順をおって説明します。

人の体には

心臓から全身へ流れる動脈と

全身から心臓へ流れる静脈があります。

動脈は心臓のポンプ作用によって

圧力の高い血液が流れます。

酸素や栄養などを全身へ運搬します。

静脈は体を動かした時に生じる

小さな圧力差で血液を流します。

二酸化炭素や老廃物を心臓へ運搬します。

その効率をあげる役割をするのが毛細血管です。

毛細血管はいわば運送会社の配達センターみたいなところで、

動脈から運ばれた酸素などを

体の隅々まで行き渡らせます。

そして、体の隅々から集められた二酸化炭素などを

静脈に乗せて心臓へ送ります。

体の不調や老化などで

隅々まで送り出したり、

回収しなければならない時

毛細血管が拡張·増殖します。

その拡張が真皮で起こり

皮膚表面まで達してしまった状態が

赤い点の正体です。

赤い点が首や腰などに出来た時は

その場所の状態を改善しないと

増え続けるのではないでしょうか?

カテゴリー: 院長コラム