「ものもらい」は

眼瞼に存在するマイボーム腺や汗腺に

細菌が感染することによって生じる

急性化膿性炎症であり

医学的には「麦粒腫」と呼ばれます。

子どもの場合は男の子に多く

大人では女性に多い傾向があるそうです。

発症要因としては

手指の衛生不良による眼球への接触

前髪が眼瞼に接触することによる刺激

さらには

化粧品の使用による皮膚バリア機能の低下

などが挙げられます。

かつては髪の毛で患部を刺すという

民間療法も存在しましたが

これは二次感染のリスクがあるためおすすめできません。

また眼帯の使用は患部の通気性を損ない

細菌の繁殖を助長する可能性があるため

ものもらいの管理には不適切とされています。

治療には、抗菌作用のある目薬(点眼薬)を使います。

目薬だけで腫れが引くこともありますが

膿がたまっている場合は、

切開して出した方が早く治ることもあります。

以前、娘がものもらいになったときに

施術をしたことがあります。

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今回は大人のケースです。

目薬を使っても腫れが引かず

切開するかどうか迷う状態でした。

まず全身状態の調整を行った後、

娘のときと同じ施術をしました。

以下は翌日の写真です。

赤みの範囲が縮小し、炎症の沈静化が認められます。

1週間後の経過写真です。

腫脹および発赤はほぼ消失しました。

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